データの可視化の重要性と今後のトレンドを徹底解説

近年、クラウドコンピューティングの発達によって、データ活用に注目が集まっていることは言うまでもありません。中でも、事業を飛躍的に成長させるインサイトを発見するために「データの可視化」に取り組む企業が増えています。そこで、データの可視化の重要性と最新のトレンドについて紹介します。

なぜデータの可視化は重要なのか

DELLおよびEMCジャパンの「Global Data Protection Index(グローバル データ保護インデックス)」によると、2018年に日本企業が管理しているデータ量は88ペタバイトとなり、2016年の1.29ペタバイトから588%も増加しています。

スマートフォンやIoTの普及によって飛躍的にデータ量が増えた今、次はそれらの中から”事業を成長させるインサイト”を発見することが大きな課題になっています。

そこで鍵を握っているのは「データの可視化」です。データをグラフやチャートで視覚的に表現することによって、数字では捉えることが困難であった傾向や因果関係を捉えることができるようになります。

「データの可視化はビジネスにおいて不可欠なものであり、日常的な業務をマネジメントする上でより重要なものになっていくでしょう。」(Chris Pittenturf, VP-Data & Analytics, Palace Sports & Entertainment)

具体的には、データの可視化には以下のようなメリットがあります

1. 誰もが理解できる共通言語

データの可視化による基本的なメリットは、ユーザーにデータの変化やボリュームを直感的に伝えることです。棒グラフや円グラフは誰もが理解でき、どこに課題があるのか考えることを助けることができます。

2. ビジネスの効率化

データを適切に可視化することによって、直感的に課題を伝えることができるため、忙しいエグゼクティブメンバーなどに対してプレゼンテーションを行う時、素早く意思決定を下してもらうことができます。故に、ビジネスの打ち手が素早く実行されることになり、収益改善に繋がります。

3. 顧客ニーズの理解

MA・CRM・SFA等のデータを統合することによって、顧客と企業の関係を一気通貫して分析できるようになります。このようなデータを可視化することにより、最も受注に繋がるカスタマージャーニーはどのようなものなのかを把握することができます。

MAやCRM・SFAに代表されるツールを連携することの重要性や注意点は、こちらの記事で解説しています。

データ可視化に関する5つのトレンド

次は、データの可視化に関するホットなトレンドを紹介します。

1. 従来の”可視化”を超えるデータ

データを可視化することはとても重要ではありますが、テクノロジーの力を最大限に発揮できているわけではありません。これからは、ただデータを可視化するだけではなく、ユーザーがどのような行動を取ることによって課題が解決できるのか、明確に知らせることができるようになるでしょう。

また、そのようなインサイトを与えるためには、非構造データであっても分析・可視化できることは重要です。TechRepublicによると、構造化データしか扱えない場合、企業が保有する80%のデータを扱っていないことと等しいのです。

2. データに対する自由なアクセス

組織の構造上、データからレポートを作成・報告する立場にいる者はごくわずかです。そのため、ほとんどの従業員は可視化されたデータにアクセスすることはありません。

今後は、すべての従業員がデータにアクセスし、データ・ドリブンに日常的な業務の意思決定を下せるようになるでしょう。これにより、ビジネスの収益は効率的に最大化できるようになります。

また、そのためにはノートパソコンに限らず、タブレットやスマートフォンでもデータにアクセスできることは不可欠です。

3. SaaSのAPI連携

SaaSの普及により、さまざまなツールが各部門に導入され、社内におけるデータベースの分断が課題となっています。API連携を行うことによって、それらのデータベースを統合することができ、思いも寄らない因果関係や収益に繋がるベストプラクティスを発見することができるようになります。

4. データクレンジング

全体最適の観点から意思決定を下すためには、社内で分断されたMA・CRM・SFA等のデータを一気通貫して統合・可視化する必要があります。しかし、それぞれの顧客データにおいて命名規則が異なっていた場合、データの統合に失敗する可能性が高いです。

データが重複していた場合、ひとりの顧客に対して架電やメールなどのコストが2倍となります。また、複数メールが送られてきた顧客は、企業やサービスに対して興味関心や信頼を失うでしょう。

データ量が増えれば増えるほどデータクレンジングのコストは高まるため、できるだけ組織の早い段階でデータガバナンスを策定することが重要です。データクレンジングについては、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

インサイトの発見に必要な「データクレンジング」とは?

最後に

データ量の飛躍的な増加に伴って、データの可視化に注目が集まっていることがわかりました。

データの可視化のメリットとしては

  • 共通言語
  • ビジネスの効率化
  • 顧客ニーズの理解

などが挙げられます。

そして、今後のトレンドとしては

  • 従来の”可視化”を超えるデータ
  • データに対する自由なアクセス
  • SaaSのAPI連携
  • データクレンジング

がホットになるでしょう。

2020年版 経営者が知っておくべき5つのトレンドと戦略」では2020年に向けて、全ての事業責任者、経営者が知っておくべきトレンドについて紹介しています。ぜひご一緒にご確認ください。

2020年版 経営者が知っておくべき5つのトレンドと戦略

参考