資料探しの苦労を解消する「デジタルアセットマネジメント」の重要性と手順

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デジタルの進化により、企業では、大量かつ豊富なコンテンツを保持することとなっています。そのため、コンテンツ制作とストックにおいて、スピーディかつ正確なデータの提供をしていかないと競合他社に差をつけることができません。

様々なデータコンテンツを一元管理できるシステムの活用こそ、生産性の向上につながるのです。そのような状況でデータ一元管理に役に立つシステムがデジタルアセットマネジメントになります。

デジタルアセットマネジメントを活用すればデータからコンテンツを探す時間を5分の1ほどに軽減できるのです。この記事では、デジタルアセットマネジメントの重要性と具体的な手順、さらにオススメのツールを紹介していきましょう。

デジタルアセットマネジメントとは

デジタルアセットマネジメントとは、データ探しの悩みから解放される一元管理システムです。次に取り上げた資料に関して、効率的に見つけ出すことができます。

  • 画像ファイル
  • テキストファイル
  • イラストファイル
  • ビデオファイル
  • オーディオファイル
  • カタログコンテンツ
  • デザインコンテンツ
  • 映像コンテンツ
  • Webコンテンツなど

デジタルアセットマネジメントは、上記のデータを一元管理できて、さらにデータをオンラインで共有し、簡単に検索と再活用ができるのです。オンラインで情報を共有できることから、データの重複を防ぐことができるシステムになります。これにより、企業レベルでデジタルアセットを共有して、業務効率と生産性の向上を実現できるのです。

デジタルアセットとは、使用権があるコンテンツデータ全てを指します。使用権のあるコンテンツデータは、企業にとって大事な資産です。

つまり、企業の持つブランディングされているコンテンツ全てをデジタルアセットと判断します。そして、企業にとって使用できない他社に使用権のあるコンテンツのことをデジタルアセットでないデータと判断するのです。 

このように定義したデジタルアセットを一元管理することをデジタルアセットマネジメントといいます。

デジタルアセットマネジメントの重要性

次にデジタルアセットマネジメントの重要性について見ていきましょう。

企業独自のデジタルコンテンツは、自社のブランド資産になります。そしてデジタルアセットはWebでのコンテンツマーケティングのための物ではありません。実際に多くの企業では見込み顧客への営業資料としてデジタルアセットは活用しています。

そのため、組織全体でいかに素早く的確にコンテンツを見つけ出すかがカギとなるのです。

デジタルコンテンツは、自社で保有するメディア資産になるため、管理して組織全体で必要な時に迅速に活用できることが求められます。企業で扱う使用権のあるメディア資産を適切に社内だけではなく、サードパーティベンダーとも共有ができるのです。

重要なのは、デジタルアセットマネジメントを活用することで、企業が新製品を開発し、販売に至るまでの経路に要するデータ管理のコスト軽減になります。データ管理システムの構築によって、コスト削減による収益拡大が見込めるようになるのです。

パーソナライズ化が進むインターネットユーザーのニーズにより、コンテンツは益々増えていく傾向になります。この動向を見越したデータ管理システムの導入こそ著作権管理や期間管理、目的管理などに有効なのです。

デジタルアセットマネジメントの手順

それでは、デジタルアセットマネジメントを導入するにあたっての具体的な手順を案内していきましょう。

従来のファイル中心での部門間によるやり取りを排除して、自社のコンテンツを組織全体で共有する管理状況へ移行します。デジタルアセットマネジメントを導入するには、ライセンス契約を交わす必要があるでしょう。

自社サーバーや従来のクラウド環境を維持しつつ、自社の要望に合った環境でのシステム構築が可能なため、いままで使用していたリソースの活用を受け継いでいけます。

デジタルアセットマネジメントおススメのツール

実際にデジタルアセットマネジメントシステムを導入するにあたって、おススメのツールを紹介していきましょう。

Adobe Experience Manager

アドビシステムズにより提供されるDAMです。AIとクラウド環境の拡張性のあるコンテンツ管理システムになります。デジタルアセット管理の時間効率とアドビ社製のクリエイティブスウィートとの連携が特徴になるでしょう。また、アセット管理のワークフローや配布などにかかる時間を自動化して業務短縮に成功しています。

Aprimo

Aprimoの特徴は、アイデア付け機能です。使用権が承認された環境では、コンテンツの配信が自由にできるデータ資産管理システムになります。 

Bynder

Bynderは、ユーザーがオンデマンド機能によりアクセスして、ロゴなどの企業のブランド素材を作成するテンプレート作成ツールが利用できます。ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズ性も高く、直感的にシステムの構築ができるツールです。 

Canto

管理ダッシュボードの使いやすさとギャラリー風のインターフェースが特徴のCantoになります。システム管理者とシステムへの投稿者、顧客ユーザーそれぞれを事前に定義づける機能が活用できるDAMです。

CELUM

CELUMは、バージョンやタスクなどのプロセスを自動的に管理できるDAMシステムになります。他のDAMシステムとの統合も完全にできる拡張性の高いシステムです。

Digizuite

AWSとMicrosoft AzureをベースにしたDAMシステムがDigizuiteになります。一般的に活用されているMicrosoft Officeアプリケーションとデフォルトで統合されているシステムです。

Extensis

Extensisは、組織の独自性と拡張性を高めるために、Flexible organization機能を備えており、フォルダや複数カタログをユーザーニーズに合わせて管理できます。

Image Relay

Image Relayは、企業の打ち出すブランドを一貫して保有できる制御機能を持っているDAMシステムです。 

MediaValet

MediaValetは、最大5TBまでの大容量ファイルをアップロードできることが特徴になります。アドビシステムのネイティブアプリケーションと連携してアセット管理ができるクリエイティブ向けのシステムです。 

Nuxeo

Nuxeoは、導入前の資産コンテンツの保存場所を変更しないで、AIを駆使して自動タグ付け機能を用いて、コンテンツを素早く見つけることができるDAMシステムになります。

Nuxeoの特徴は、ワークフローを管理する機能と追加オプションになるビデオトランスレコーディングツールを備えていることです。

Open Text

OTMM(オープンテクストメディアマネジメント)は、アセット管理においてユーザーの利便性を向上させています。Open Textは、反復される作業の自動化や承認プロセスとレビューを合理的に管理できるDAMシステムです。

 Picturepark

Pictureparkは、ユーザーエクスペリエンスの向上を目的とするDAMシステムになります。

コンテンツのメタ情報のレイヤとして分類して、ユーザーに関連するコンテンツを表示できる仕組みです。

QBank

QBankは、データ資産管理と多彩な市場でのコミュニケーション戦略が可能になります。活用ポイントは、SNSや紙媒体、ウェブコンテンツ、バナー広告など様々なチャネルに合わせた制御と公開が可能な点です。 

Stylelabs

DAMシステムとしての機能とユーザーとの直接的なコミュニティができるアクセス機能があるStylelabsは、マーケティングシステムとしても活用できます。

DAM導入によるセールス×マーケティング連携

DAM導入の目的は単なるコンテンツの管理にとどまりません。HubSpotなどCRM・SFAツールと連携することで、DAMから見込み顧客へアセットの送信が簡単にできるようになり、さらに業務を効率化できます。また、見込み顧客がアセットを開封したかどうか、またどのくらい見てくれたかCRMで把握できるようになり、顧客の理解に合わせたセールスができるようになるでしょう。

DAMによってセールスでのアセット活用が促進されれば、実際の顧客から生のフィードバックを得られます。そのフィードバックを元にマーケティングではコンテンツの改善や拡充をしていけるようになります。

このように、DAMの導入はコンテンツを探している時間の削減による業務効率化だけでなく、セールスとマーケティングの両部門の連携を円滑にし、組織全体としての収益向上が図れます。

セールスとマーケティングの連携については「【事業責任者必見】マーケティングとセールスの連携を強化する8つの方法」でさらに詳しく解説しています。ぜひ併せてお読みください。

【事業責任者必見】マーケティングとセールスの連携を強化する8つの方法